ネズミ対策に効果的な金網とネットは?【目開き6mm以下が有効】正しい選び方と設置方法を解説
【この記事に書かれてあること】
ネズミの侵入を防ぐ金網やネットには、意外な落とし穴がたくさん。- 目開き6mm以下の金網やネットを選ぶことが確実な侵入防止の鍵
- 金網とネットは設置場所に応じた使い分けが重要なポイント
- 端部の2重折り返しで隙間からの侵入を完全に防止
- 定期的な重曹水スプレーで金網の耐久性が3倍にアップ
- 身近な道具を活用した補修と補強のテクニックで長期使用が可能
正しい網目サイズを選ばなかったばかりに、子ネズミが侵入して半年で20匹以上の大群に。
天井裏での繁殖により断熱材が破壊され、暖房費が跳ね上がってしまった例も。
でも、金網とネットの基本さえ押さえておけば、こんな悲惨な事態は防げるんです。
目開き6ミリ以下の網目選びから設置方法、メンテナンスまで、この記事で失敗しないネズミ対策の極意をご紹介します。
【もくじ】
ネズミ対策の金網とネットで知っておくべき基礎知識
ネズミが侵入できない「目開き6mm以下」が鉄則!
ネズミが通り抜けられない網目のサイズは、直径6ミリ以下です。これが基本中の基本なんです。
「6ミリもあれば、小さなネズミなら簡単に通れそう…」と思われるかもしれません。
でも実は、ネズミの骨格は意外と硬くて、頭が通れない隙間には体も通れないという特徴があるんです。
では、具体的にどんな目開きを選べばよいのでしょうか。
- 6ミリ以下:成獣も子ネズミも通れません
- 5ミリ:最も一般的で使いやすいサイズです
- 4ミリ:より確実な予防効果があります
- 3ミリ以下:通気性が悪くなるため避けましょう
あまり目開きが小さすぎると、今度は通気性が悪くなってしまい、網に結露が発生しやすくなってしまうんです。
「がっちりと目を詰めすぎて、網がすぐにさびびびになっちゃった…」なんてことも。
特に、屋外に設置する場合は通気性が重要です。
雨や風にさらされる場所では、4ミリ〜6ミリの目開きを選ぶのがおすすめです。
金網は「錆びやすい素材」だと1年で劣化!耐久性に注意
ネズミ対策用の金網で最も重要なのは、素材選びです。適切な素材を選ばないと、1年も経たないうちにさびて穴が開いてしまいます。
「安いものにしておこう」と考えがちですが、これが大きな失敗のもと。
一般的な亜鉛メッキ鉄線は、雨に当たると1年程度でぼろぼろになってしまうことも。
耐久性の高い素材を順番に見ていきましょう。
- ステンレス製:さびにくく7年以上使えます
- 溶融亜鉛メッキ:3〜5年は持ちます
- 電気亜鉛メッキ:1〜2年で交換が必要です
確かに見た目は良いのですが、実はこれが落とし穴。
樹脂コーティングはネズミにかじられやすく、一度かじられると中の金属がむき出しになってさびやすくなってしまうんです。
とくに気をつけたいのが軒下や壁際。
雨だれが常に当たる場所では、必ずステンレス製を選ぶようにしましょう。
ネズミの糞が増えてきたら「金網が破損」のサイン
金網の破損を見逃すと、せっかくの対策が水の泡になってしまいます。でも、目視だけでは気づきにくい破損もあるんです。
大切なのは、金網の状態を糞の量から判断すること。
「最近、床に落ちている糞の量が増えてきたな」と感じたら要注意です。
これは金網のどこかが破損している可能性が高いサインなんです。
破損の見つけ方には、こんなコツがあります。
- 床に白い紙を敷いて糞の落下場所を特定
- 壁をコンコンと軽く叩いて音の違いを確認
- 夜間に懐中電灯で影を作って穴を見つける
- 金網に水を吹きかけて濡れ具合の違いをチェック
この部分は力がかかりやすく、破損しやすいんです。
「見た目は大丈夫そうだけど…」と思っても、定期的に確認する習慣をつけましょう。
金網やネットの設置で「やってはいけない」3つの失敗例!
金網やネットの設置には、思わぬ落とし穴があります。ちょっとした失敗が、大きな被害につながることも。
よくある失敗例の代表が「端っこの処理」。
金網の端を曲げずにそのまま固定してしまうと、すき間ができてしまうんです。
「これくらいなら大丈夫だろう」が、とんでもない結果に。
絶対に避けたい失敗例をご紹介します。
- 端の処理なし:すき間から必ず侵入されます
- 固定具の間隔が広すぎる:たるみができて破れやすい
- 違う素材の組み合わせ:接触部分が早く劣化します
端を折り返さないと、わずか数ミリの隙間ができてしまいます。
「そんな小さな隙間、大丈夫でしょ」と思っても、ネズミは確実にそこを見つけて侵入口にしてしまうんです。
また、違う素材を組み合わせる時は要注意。
例えば、ステンレスとアルミを直接接触させると、電食という現象で早く劣化してしまいます。
「お金を節約しよう」として異なる素材を組み合わせると、かえって寿命が短くなってしまうんです。
金網とネットの効果を最大限に引き出す設置とメンテナンス
金網vsネットの耐久性!設置場所による使い分けのコツ
金網とネットの耐久性は、その素材の特性によって大きく異なります。屋外なら金網、屋内ならネットというように、場所に応じた使い分けが大切です。
「どちらを選べばいいのかしら?」とお悩みの方も多いはず。
実は、これには明確な判断基準があるんです。
まずは、それぞれの特徴を見てみましょう。
- 金網の特徴:耐久性が高く、3年以上持続します
- ネットの特徴:軽くて扱いやすく、費用も抑えられます
- 雨に当たる場所:必ず金網を選びます
- 日光が強い場所:金網が最適です
- 室内の目立つ場所:見た目を重視してネットがおすすめ
- 一時的な対策:手軽なネットで十分です
「がっしりした対策をしたい!」という方には、金網がぴったり。
特に、軒下や壁の外側など、風雨にさらされる場所には欠かせません。
一方、ネットは見た目がすっきりして、設置も簡単。
「まずは様子を見たい」という方や、室内の目立つ場所にはネットがおすすめです。
ただし、1年ほどで交換が必要になることも。
「もったいないな」と思われるかもしれませんが、状況に応じて賢く使い分けるのがコツなんです。
金網の端部処理vs金網同士の接合!どちらが重要か
金網の設置で最も重要なのは、実は端部処理なんです。金網同士の接合も大切ですが、端部の処理をおろそかにすると、そこから必ずネズミが侵入してしまいます。
「でも、両方ともしっかりやらなきゃダメなんじゃない?」という声が聞こえてきそうです。
確かにその通りなのですが、優先順位をつけるなら、まずは端部処理なんです。
端部処理のポイントは以下の通りです。
- 2重折り返し:端を内側に折って隙間をなくす
- 折り返しの幅:最低でも3センチ必要
- 固定の間隔:10センチごとに留め具を打つ
- 重ね幅:5センチ以上重ねる
- 固定方法:まっすぐな線になるように
- 留め具の選択:同じ素材を使う
でも、ちょっとした隙間からネズミが入り込んでしまうと、あっという間に被害が広がってしまうんです。
金網の端がぴんと張った状態で、しっかりと固定されていることを確認しましょう。
ここをしっかりやっておけば、長期間にわたって効果を発揮してくれます。
壁の素材vs金網の素材!相性の良い組み合わせとは
壁と金網の素材の組み合わせで、耐久性が大きく変わってきます。相性が悪い組み合わせだと、早期の劣化を招いてしまうんです。
まず、壁の素材によって、どんな金網を選ぶべきか見てみましょう。
- 木造の壁:溶融亜鉛メッキ製が最適
- コンクリート壁:ステンレス製がおすすめ
- 金属製の外壁:同じ金属を使用
- 異なる金属:電食の原因に
- 樹脂と金属:熱による歪みが発生
- 木材と普通鉄線:さびやすい
実は、金属と金属が接触すると、電食という現象で劣化が早まってしまうんです。
まるで電池のように、少しずつ金属が溶けていってしまうんですよ。
例えば、アルミの外壁に鉄の金網を取り付けると、わずか半年でぼろぼろに。
「安く済ませよう」として失敗してしまうケースが多いんです。
設置コストvsメンテナンスコスト!長期的な費用対効果
一見高価に見える金網でも、長期的に見るとお得なことが多いんです。逆に、安価なネットは頻繁な交換が必要で、結果的に費用がかさんでしまいます。
実際の費用を比較してみましょう。
- 金網の場合:初期費用は高いが7年持続
- ネットの場合:安価だが年1回の交換が必要
- 金網のメンテナンス:年2回の点検で十分
- ネットのメンテナンス:3か月ごとの点検が必要
- 補修頻度:金網は3年に1回、ネットは半年に1回
でも、実は5年間で比べると、ネットの方が総額で1.5倍ほど高くなってしまうんです。
具体的な例で見てみましょう。
3畳の天井裏の場合、金網なら初期費用は高くても、5年間のトータルコストは2万円程度。
一方、ネットは初期費用は安いものの、交換を重ねると5年で3万円を超えてしまうんです。
「こんなに違うの?」と驚かれるかもしれません。
自分でできる!金網とネットの補修と長持ちのコツ
意外と簡単!100均材料で金網の固定具を自作する方法
100円ショップの材料を組み合わせるだけで、金網の固定具が簡単に作れます。角材とゴム板を使えば、金網をしっかり固定できる押さえ具の出来上がり。
「でも、本当にそんな簡単な材料で大丈夫なの?」と不安になるかもしれません。
ご安心ください。
実は、工夫次第で市販品と同じくらいの効果が得られるんです。
必要な材料はこちらです。
- 木製の角材:長さ30センチのものを2本
- 薄手のゴム板:滑り止めマットが最適
- 木ねじ:3センチ程度のものを6本
- ゴム板を切る:角材の長さに合わせてはさみでちょきちょき
- ゴム板を貼る:角材にぺたんと貼り付け
- 木ねじで固定:15センチおきにがっちり留める
角材で金網を挟んで、両端をねじでとめるだけ。
「まるで工作みたい!」と楽しく作業できますよ。
実は、この自作固定具には大きな利点があるんです。
長さを自由に調整できるので、どんな場所にもぴったり。
市販品よりも使い勝手が良いんです。
しかも、材料費はたったの300円程度。
とってもお得ですね。
驚きの耐久性!古い網戸を再利用した補強材の作り方
使わなくなった網戸が、実は金網の頼もしい補強材に変身します。網戸の枠材は丈夫で、金網の補強にぴったりなんです。
「古い網戸なんて、もう捨てようと思ってたのに!」という方も多いはず。
実は網戸の枠材には、まだまだ活躍の場があるんです。
枠材の取り出し方を見てみましょう。
- 網を取り外す:押さえゴムを外してするすると
- 枠をばらす:角を軽くとんとんと叩いて
- サイズ調整:のこぎりでざくざくカット
- 端部の処理:切り口を紙やすりでつるつるに
- 金網との固定:5センチおきにしっかりと
- 継ぎ目の処理:斜めにカットしてぴったり接合
新品の補強材なら1メートルで1000円以上するものが、なんとタダで手に入るんです。
たった3分!重曹水スプレーで金網のサビを防ぐ方法
重曹水を使った手入れで、金網の寿命が3倍に延びます。たった3分の作業で、さびをしっかり予防できるんです。
まずは、重曹水の作り方から。
- 重曹の量:水500ミリに大さじ2
- 溶かし方:よくかき混ぜてとろりと
- 保存方法:空きスプレー容器に入れて
- スプレーする:金網全体にしゅしゅっと
- ブラシでこする:優しくころころと
- 水で流す:きれいにじゃーっと
- 乾かす:タオルでぽんぽん押さえる
スプレーして軽くこするだけなんです。
しかも、この作業をするのは2か月に1回でOK。
金網のさびは、見た目が悪いだけでなく強度も落としてしまいます。
「まあ、いいか」と放っておくと、あっという間に穴が開いてしまうことも。
定期的なお手入れで、長く安心して使えるようになりますよ。
プロ級の仕上がり!障子紙の目打ちで正確な穴あけ
障子紙の目打ちを使うと、金網の取り付け穴が驚くほど正確に開けられます。直線的で美しい仕上がりが、まるでプロの作業のよう。
道具の準備はとってもシンプル。
- 障子紙の目打ち:文具店で100円程度
- 定規:金属製が使いやすい
- マーカー:位置を印付け
- 位置決め:5センチ間隔で印をぽちぽち
- 下準備:金網を平らな場所に広げる
- 穴あけ:目打ちをくるんと回す
でも、障子紙の目打ちには実は秘密があるんです。
先端が特殊な形状になっていて、金網を傷めることなく、きれいな穴を開けられるんです。
穴の開け方にもコツがあります。
目打ちは垂直に立て、力を入れすぎないこと。
くるっと一回転させれば、完璧な穴の出来上がり。
これなら、金網がゆがんだり破れたりする心配もありません。
洗濯ばさみが大活躍!仮固定で失敗しない設置方法
洗濯ばさみを使った仮固定なら、金網の設置がグンと楽になります。両手が使えるので、まっすぐ美しく取り付けられるんです。
まずは、必要な道具を集めましょう。
- 洗濯ばさみ:プラスチック製が10個
- 定規:金網の端を真っ直ぐに
- 鉛筆:取り付け位置の印付けに
- 位置決め:端から順にぱちんぱちん
- 張り具合調整:しわにならないように
- 本固定:留め具で順番にとめる
実は、プラスチック製の洗濯ばさみには、金網を傷つけない絶妙な力加減があるんです。
特に便利なのが、端部の処理をする時。
両手が使えるので、金網をきれいに折り返すことができます。
「一人でも簡単!」と、作業がどんどん進みますよ。